FXトレーダーは、少額の資金にレバレッジをかけ、口座残高の何百倍ものポジションを建てることで、信じられない利益を手にする扉を開くのです。しかし、レバレッジは諸刃の剣です。大きな利益の可能性には、大きな損失の可能性も伴います。あまりに大きなポジションを建てたり、小さなポジションをいくつも建てたりして、コイントスが不利になった場合、マージンコールが発生し、強制決済され、元の残高のほんのわずかしか残らなくなる可能性があります。では、どの様にすればマージンコールや強制決済を避ける事ができるのでしょうか？
ポジションサイジング
安全で計算されたポジションサイジングは、FXトレードを成功させる上で欠かせません。トレードを開始する前に、ストップロスをどこに置くか、ポジションにどれだけのリスクをかけるかを知っておく必要があります。ストップロスがエントリーからどの様に離れているか、1回のトレードにどれだけのリスクをかけるかで、ポジションのサイズが決まります。ポジションの大きさがストップロスやトレードごとのリスクを決めるべきではありません。
教育機関やトレーディングの達人の中には、トレードごとに5％のリスクを取っても問題ないと言う人もいます。一方、ほとんどのプロのトレーダーは、これは1回のポジションに対してリスクが高すぎると言うでしょう。ドローダウンを20％以下に抑えようとしている場合を想像してください。トレードごとに5％のリスクを取り、4回連続で負けた場合、すでにドローダウンの許容範囲を超えています。口座がドローダウンすればするほど、元に戻すのは難しくなります。また、大きなドローダウンは精神的にも非常に厳しく、損失を取り戻そうとリベンジトレードを始めたり、さらに大きなポジションを建てたりする可能性がありますが、これはトレーディングではありません。
一般的には、1回のトレードで口座残高の2％以上のリスクを取るべきではありません。始めたばかりであれば、1％がより適切かもしれません。コツを覚え、自分自身と自分の戦略に自信が持てるようになったら、ポジションサイズを少し大きくすることを検討してもよいでしょう。いずれにせよ、大半の戦略にとって5%は多すぎるでしょう。最高のプロトレーダーでさえ、4トレードをはるかに超える連敗をすることがあります。
より大きなポジションをトレードしたいのであれば、トレーディング口座に適切な資金を入れるべきです。これが、サイズを使ったトレードの唯一の安全な方法です。
ポジション数と相関関係
オープンしているポジションの数によって、一回あたりのリスクが決まります。トレードあたりのリスクがわずか2%だからといって、無茶をして同時に10ポジションを建てようと思わないでください - これはマージンコールを受ける確実な方法です。
ポジションを2つしか開いていなくても、相関性の高いマーケットをトレードしていれば、実質的に1回のトレードで4％のリスクを負っていることになります。この例としては、AUDUSDのロングポジションで2％のリスクを負い、同時にNZDUSDのロングポジションで2％のリスクを負うような場合です。米ドルが急騰すれば、両方のポジションから同時にストップされ、4％の損失を被ることになります。
裏を返せば、相関性の高いマーケットで反対のトレードをして、リスクがゼロであると思い込まないことです。上記の例で、AUDUSDをロングし、NZDUSDをショートする場合、理論的には米ドルの構成要素は相殺されますが、AUDをロングし、NZDをショートすることになります。また、相関のあるマーケットは常に一直線に動くとは限らず、ボラティリティが高い時には、マーケットがわずか数分の間に両方向に激しく動き、両方のストップを外してしまうこともあります。
一般的に、同時に2つか3つ以上のポジションを持つべきではありません。また、相関性の高いマーケットのトレードは避けるか、少なくともリスクを認識しておく必要があります。
マージンコールと強制決済
口座の純資産が必要証拠金の100％を下回ると、マージンコールがかかってきます（現代では、これは単なるメールです。） マージンコールは、口座の資本が不足しているため、ポジションの一部を決済するか、適切な資金を口座に補充する必要があることを通知するものです。MT4ターミナルからポジションを決済、または一部決済し、お客様エリアにログインして、クレジットカード、またはその他の即時資金調達オプションの1つで口座をトップアップすることができます。
マージンコールの警告を無視して自己資本が下がり続け、20％(ECNは50%)に達した場合、ポジションは自動的に決済され、浮動損失が実現します。これはトレード業界では「吹き飛んだ口座」として知られているもので、元の残高のごく一部が残ります。どの様に手元に残るかは、レバレッジの大きさやポジションの数によって異なります。多くのポジションを開いていた場合、それらはすべて同時に決済されるのではなく、徐々に決済されます。つまり、口座には数ドルしか残らない可能性があります。空振りの口座は絶対に避けなければなりません。
すべては自己責任
当社は適切なリスク管理に関してお客様を教育し、お客様のエクイティが下がりすぎた場合に通知することはできますが、結局のところ、お客様のポジションサイジングを管理し、お客様の口座に十分な資金が残るようにするのはお客様の責任です。VT Marketsはお客様に大きなレバレッジを提供していますので、お客様は自分に合った方法で自由にトレードし、どんな戦略でもトレードすることができます。例えば、ほとんどのスキャルピング戦略は、たとえリスクが1～2％しかない場合でも、多額のレバレッジを必要とします。スキャルピングをしないのであれば、大きなレバレッジは必要ないでしょう。レバレッジを50:1または100:1に設定することを検討してみましょう。
レバレッジは正しく使えば非常に強力なツールですが、大きな力には大きな責任が伴います。
アップサイド
適切なレバレッジでトレードし、1トレードあたりのリスクを2%以下に抑え、ポジションのサイズを適切に設定し、一度に2、3以上のポジションを建てることがなければ、マージンコールを受けることはほぼありません。適切なリスク管理は、トレードの成功とギャンブルの違いです。完璧なリスク管理を行えば、利益を上げ、成功するFXトレーダーへの道が開けます。
